我が家は3階建て二世帯住宅なので、
1階は親世帯、
2,3階が私たち子世帯となっています。
その2,3階だけを、家情報誌の間取りのように
説明すると、3LDK+WICとなります。
「WIC」とは「ウォークインクローゼット」の略。
我が家は月イチで、これまで30回ほど
バス見学会を受け入れており、
そして多くの奥様達から
「これはいいわー」と、もれなくお褒めの
言葉をいただいている空間が、このWICです。
バス見学会についてはこちら。
そして、このWICのおかげで、
Tシャツからスーツからコートまで、
全ての衣服をここにかけきることができるので、
衣替えという作業が
全くいらなくなりました。
間取り図で見ると、こんな感じ。
赤い丸で囲んだ部分です。
写真で見るとこんな感じ。
そして、服などを全てしまい込んだ
現在の状態がこちらです。
↑お見苦しいので、若干、色味を落としました。
3階ですので、基本的に
お客様が来るフロアではありません。
冷暖房をかけることもない、長居することもない、
人に見られるわけでもないため、
この部屋の扉はナシです。住み始めてから、
もしも必要となればロールカーテンを
後付けしようかと思ってもいましたが、
3年近くがたった今、
やはり必要はない
というのが結論です。
おかげで出入りも楽ですし、なにより、
扉一枚分のお金が浮きました(笑)。
そしてこの場所が、この広さとなるまでには
紆余曲折がありました。
間取り図を見ていただければわかりますが、
奥行はもう、構造上これで決まりです。
2m70㎝です。
問題は左右の幅です。
入って右側の壁の向こうは吹き抜けの空間、
左側の壁の向こうは子ども部屋となるので、
あとは、その吹き抜けの大きさと、
子ども部屋の広さとのせめぎあいです。
どちらかを
広くすると、
どちらかが
狭くなるわけです。
これはWICに限らず、
注文住宅の収納全般に言えることです。
吹抜けは、リビングルームのキッチンの位置や
ダイニングテーブルセットの位置、
窓の位置などの関係から動かすことは
考えにくかったので、
子ども部屋との、広さの奪い合いです。
もともと、
妻が憧れをもって設けた空間でしたし、
広ければ広いほど使いやすいだろう
という目算もあって、当初、左右の幅は
160㎝ほどをとっていました。
以前にも説明をしましたが、
注文住宅は、
最終的な間取りにたどり着くまでに、
何度も何度も図面を書き換えます。
そして私たちは、自分たちの
「家を見るスキル」を上げるため、
この時期、あちこちのモデルハウスに
足を運んでいました。詳しくはこちら。
そうして、
行く先々のヘーベルハウスの営業マンに、
自分たちの現時点での間取り図を見せ、
アドバイスをもらっていたのです。
そして、WICの広さについて相談をした時に、
私たちの担当ではない、また別の営業マンが
こんなアドバイスをしてくれました。
「WICはこんなに
広くなくてもいいでしょう。
横になって歩けるだけの
幅があればいいのですから」
つまり、こういうことです。
オレンジの四角い部分が洋服がかかるスペース。
中央の楕円は、
人を上から見たところだと思ってください。
左右にかかった服を
探す時には、カニ歩きで
入れる幅があればいいじゃん、
というわけです。
なるほど!
その助言を受けて間取り図を書き換え、
WICを狭くした分、
子ども部屋を広くすることができました。
最終的に、
WICの左右の幅は
141㎝となりました。
実際に使ってみた感想として、
これだけの幅があれば充分です。
左右にかけられた
ハンガーとハンガーの間を図ると、
約50㎝あります。
成人女性の肩幅が40㎝くらいですから、
本当に、真横を向いての
カニ歩きしかできない空間でも良ければ、
もっと狭くしてもよかったくらい。
しかし実際には、この空間の主である妻が、
普通に歩いて入れるくらいの幅となりました。
床の広さとしては、
約2.3帖ということになります。
そしてまた、服をかけるパイプの
高さにもこだわりが。この空間の内部も、
注文住宅ですからなんとでもなります。
ただし、標準的なパターンというものもあります。
こうした長方形の空間であれば、
左右にハンガーパイプを設け、
その上部に棚を作るのが王道です。
その王道は踏襲しつつ、ハンガーの高さを
一般的なものよりも少し高くしてもらいました。
理由は、これ。
もともと、このひとつ千円の箱が、
我が家には大量にありました。
以前、分譲マンションに住んでいた頃、
まだ幼児だった息子の
本棚&おもちゃ箱として使っていたのです。
↑過去住んでいたマンションでの使用状況。
この箱を、WICで
2段積み重ねて下に置き、
その上にコートを
かけても当たらない高さ
に、パイプを設定したのです。
通常は170㎝の高さに来るパイプが、
それよりも10㎝ほど高くなりましたが、
手は届くので使い勝手に問題はありません。
ハンガーパイプの上に設置した棚の上のものは、
これが活躍します。
|
というわけで、
もともとあったものを流用しつつ、
妻の洋服の全てと、扇風機など季節のものなど、
この空間にしまうことができました。
ともあれ、間取りの決定にいたるまでは、
大変な道のりです。
自分たち夫婦と、
目の前にいる営業マンと
だけで決めてよいものか。
もっといろんな人に、
できれば専門家に見てもらって、
たくさんのアドバイスをもらいながら
決めていきたいものです。
そんな時、私たちがしたように、
間取り図をもって、別の営業マンに
見せるのはめちゃめちゃおすすめです。
ヘーベルハウスの場合は、
誰が営業担当であるかに関わらず、
目の前にいる私たち夫婦の間取り図に対して、
客観的な視点で助言をしてくれます。
ヘーベルハウスの営業は、そういう方が多いです。
中には、間取りを決定しなくてはいけない
締め切りの間近になって、とても有益な
アドバイスをしてくれる営業の方がいました。
「この段階でこの変更をすると、
担当の営業は大変かもしれないけど」
と笑いながら、
私たちの立場に立って助言をしてくれました。
そしてまた、そんな変更を直接、
担当の営業マンに伝えた時、その人は、
「今からこの変更ですか?」
みたいな態度はおくびにも出さず、
「はい、分かりました」と当然のように
受け入れてくれたのです。
そんな小さなことの積み重ねで、
私たちはヘーベルハウスというメーカーと、
担当のKさんという営業マンに対する
信頼を高めていったのでした。
その詳細については、またいずれ書きたいと思います。
ちなみに、いろいろなハウスメーカーの
モデルハウスを見ていると、
はしごを使って昇った先に、
倉庫的な空間を設けているケースもありますが、
はしごじゃあ、
ストーブなんかを
もって上がれないよ!
…と突っ込みたくもなるわけです。
やはり、
立って、歩いて、
入れる収納が便利です。
作ってよかった、
ウォークインクローゼットという話でした。
↑家ブログのランキングに参加しています。
「読んだ!」のしるしに、
上の写真をクリックしていただけると、
新たな原稿のネタが湧き出てきます。
【我が家が比較検討したハウスメーカー】