床暖房は、建売の戸建てやマンションでは、
まだまだ設置されているケースは少ない設備です。
注文住宅を建てようとしている人にとっては、
つけるべきか否かが、悩ましい設備だと思います。
「床暖房ってどうなの?」と
知り合いに相談して、「やめたほうがいい」と
言われた人もいることでしょう。
しかし、その知り合いは、
床暖房を10年前に付けた人だと思われます。
床暖房は2000年初頭から家庭に
普及し始めましたが、これが出始めた当初は
ランニングコストが高く、
「つけたはいいけど使わない装備」ナンバーワンでした。
快適なことに間違いはないけれど、電気代、
あるいはガス代が跳ね上がってしまうため、
無用の長物…パパがスイッチを入れると、
ママに怒られる装備となってしまっていたのです。
しかし、今は違います。
毎日使ってもよいだけの熱効率とコスパを誇る、
理想的な暖房ナンバーワンです。
私たちを担当してくれた営業の方も、
「昔は勧めていませんでした。
でも今はお勧めしています」
と、言い切ります。
1階は親世帯、2~3階は私たち夫婦と
小学生の息子が住む、二世帯住宅の我が家には、
リビングルームが2つあります。
その両方に、
床暖房を設置しました。
設置の費用は全部で70~80万円ほど。
リビングひとつ
につき40万円弱
といったところです。
1階は約14帖、2階は約18帖の広さです。
それぞれに、リビングの半分程度の広さの
床暖房を2つずつ設置しており、つまり、
気温に合わせて半分だけつける、
あるいは両方つけるという選択ができます。
1階はこうで…
2階はこう。
そのため、スイッチを入れるパネルも
このように2つ。
14帖リビングの1階に関しては、
床暖房だけで充分部屋は温まります。
本当に寒くなる冬場は2つ同時に
使いますが、真冬の前後は、主に過ごす側、
つまりテレビ前のリビング側だけを
つけておけば、部屋全体が温まります。
充分暖かいので、
エアコンと併用する必要はありません。
床からじんわり温まるので、
はだしで過ごせます。
また、2階は18帖の
リビングとなっていますが、
この部屋には吹き抜けがあります。
写真にするとこんな空間。
温かい空気は上にたまるので、その分、
暖房の効率は落ちます。
というわけで、2階に関しては、
どうしても寒い日や朝一番の数十分は、
エアコンも併用することになります。
吹き抜けがなければ床暖房だけでよかったと
思いますが、これは譲れない部分だったので、
後悔はありません。
オール電化ではなく、ガスも併用している
我が家ですが、ランニングコストを検討した結果、
電気でお湯を温めて循環させるタイプの
床暖房を設置しました。つまり、
床暖房を使うと電気代が上がるわけですが、
冬場の最大値は、2万円台後半と、
冷房必須の真夏とほぼ同じ。
我が家の場合は、2世帯分の電気代ですから、
単世帯の場合はこの半分程度考えてよいかと
思いますし、また、
床暖房+時々エアコン
=真夏の電気代
と考えていただければ、それぞれの家での
床暖房代の想像がつくと思います。
すぐに温まって幸せな気分になれるのは、
きっと石油ファンヒーターです。
私たちも、以前住んでいた分譲マンションでは、
これを使っていました。が、床暖房にしてからは、
灯油を定期的に購入する必要がなくなりました。
赤いポリタンクを家のどこかに置いておく
必要もなくなり、灯油の嫌なにおいを
かぐこともなくなりました。
ただし、床暖房はつけてすぐに
温まるものではないので、
朝起きる20分前くらいにタイマーで
ONにする必要はあります。
面倒なのはたったそれだけ。
こちらも後付けはしにくいアイテムなので、
最初の段階で思い切るのが吉です。
我が家もまた、
諦めることなく
最初に頑張ってよかった。
そうしてまた、家が愛しく思えるのです。
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