建築士でもデザイナーでもない私たち夫婦が
家を建てるにあたり、必要だったのは、知識。
「とにかく、君たちはモデルハウスを見るのだ…」
知り合いの建築士さんのそんな助言に従い、
私たちは、勉強のためにと、東京と埼玉を中心に
50カ所以上の住宅展示場をめぐりました。
すっかり家マニアとなった私たちは
家を建て終えた今も、新たなヘーベルの
モデルハウスが建ったと聞けば足を運ぶわけです。
そして先週、かねてから行ってみたかった、
『ハウジングワールド立川』へ。
2018年10月、新築としてオープンした
ヘーベルのモデルハウスがここにはあります。
そこで見たのは、
なんと地下室。
前述の通り50カ所以上を巡った私たちですが、
ヘーベルでこれは、初めて見ました。
他のメーカーではちょいちょい見るのですが、
ヘーベルハウスにおいては間違いなく、
非常にレアな設備です。
では、その家の外観から見てみましょう。
キュービックの2階建て、屋上付き。
玄関から入ってまず目につくのは、この縦の格子。
実は、階段下収納になっていました。
そしてホールを進むと見えてきたのが…
格子の向こうに、何やらふたが
開いているような白い板が見えます。
ここが、地下室の入り口でした。
中を覗き込んでみるとこんな感じ。
ここに入り込んで、振り返った光景がこう。
6帖の空間だそうですが、天井が低いため、
もっと狭く感じます。そしてここは、
「地下」ではありますが、正しくは「半地下」です。
天井高は140㎝ほどしかなく、
大人は立っていられません。
子どもが寝てみるとこんな感じ。
これはつまり、ミサワホームが
提唱している「蔵」に近い空間です。
建築基準法では、
「天井高1.4m以内でかつ1階の床面積の
2分の1以内の広さなら床面積に含まれない」
と規定されており、つまりこの場所は、
延べ床面積にも階数にもカウントされず、
固定資産税の対象外なのです。
営業の方に詳しく話を聞いてみると、
地下室は以前から、オーナーの希望が
あれば作ってきたとのこと。
注文住宅ですから、それは当然でしょう。
広さは自由自在とのことで、
それはそれは非常に高い設備だったのですが、
今回のこの空間は「6帖」「140㎝」という
縛りのもと、格安で提供できるようになった、
いわばユニットバスのような商品なのだそう。
地下ですから防音に関しては完璧なのでしょう、
モデルハウスのその空間にも、
「ここではこんなことができますよ」とばかりに、
トランペットとレコードプレイヤーが
置かれていました。
そして、この地下空間の価格を尋ねると。
300万円だそうです。
また、微妙な値段だなあ(笑)。
パパの隠れ家としては理想的な空間ですが、
300万円あれば太陽光パネルが相当量乗せられます。
一方、倉庫として使うには、上り下りが
はしごであるため、実際の使い勝手としては
かなり不便だと思われます。
ちなみに250万円もあれば、屋上が作れます。
「300万で天井の低い半地下を作るのなら、
250万で屋上じゃないのかなあ」
…というのが、自分の結論ですが、そこは人それぞれ。
ともあれ、こんな設備もありますよという話でした。
どうするべきか悩んだ方には、
こちらの記事がおすすめです。
↑「その空間に、月いくらの価値があるか」
という考え方もありますよという話です。
モデルハウス全体の紹介をしようと思いましたが、
地下室だけで結構な文字数になったので、
本日はこれにて、おいとまいたします。
それにしても地下室、憧れるな~。
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