1階は親世帯、2~3階は私たち夫婦と
小学生の息子が住む、二世帯住宅の我が家。
その、1階親世帯のお風呂周りの間取りについて、
今回は書きたいと思います。
リビングダイニングのキッチン奥にある、
この引き戸を開けると…
こんな感じ。
洗面所となっています。 洗面台は
LIXILの、ごく一般的なタイプです。
そして、洗面所のとなりは、お風呂。
TOTOのサザナです。
親世帯と子世帯、全く同じものを取り入れました。
数あるメーカーの中からこれにした理由は、
こちらの記事にて詳しく書いてあります。
TOTOのは、同じ「一坪タイプ」でも、
ちょっとだけ広いのです。
画的には地味ですが、
今回のポイントは、間取りにあります。
LDKから洗面所までは、
1枚の引き戸で仕切られているだけ。つまり
「居間から廊下を通ってお風呂」
という動線ではないということです。
2018年11月15日付の新聞によれば、
ヒートショックによる年間の推計死者数は
約1万9千人。これは、交通事故による
年間の死者数の約5倍にもなります。
意識を失い、助けを呼ぶ間もなく
溺死してしまうケースもあるとのこと。
ご存知の方も多いと思いますが、
ヒートショックとは、
家の中の急激な温度差により血圧が
大きく変動することで、
失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こし、
身体へ悪影響を及ぼすことです。
そこで、この動線です。
入浴前に、洗面所に繋がる引き戸を
開けておけば、暖房の効いているLDKと
同じ気温で脱衣ができるということ。
お風呂には暖房もついてはおりますが、
同じタイミングでお風呂の扉も開けておけば、
その暖房を使う必要もないでしょう。
ヒートショックの予防に何より大事なのは、
入浴前に脱衣所や浴室を暖かくして
おくことだとされています。
さらに言えば、洗面所の入り口を
ドアではなく引き戸としたのは、いつか
その日が訪れるかもしれない、車いす対応のため。
※一階親世帯の扉はトイレも含めてすべて引き戸です。
そして浴槽は、その内部にステップが設けられた
『ラウンド浴槽』としたのは、
浴槽内でお尻が滑って溺れることを予防するためです。
↑TOTOのホームページより。
バリアフリーに関しては意識していましたが、
間取りによって、ヒートショックを
予防できるなどという発想は、
家を建てる前は、全くありませんでした。
実を言えば、間取りをこれで決定とした
時にも知らなかったのですが。
ある日のバス見学会で、大勢のお客様を前に
営業の方がそんな説明をしているのを聞いて、
「そうだったのか!」
と、自分の家の間取りの理由を
初めて知った次第です。
二世帯住宅をこれから立てる方の、
少しでも参考になれば幸いです。
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