突然ですが、我が家のリビングルームには、
机ひとつ分くらいのワークスペースがあります。
なぜキッチンにあるのかというと、
主夫である自分は家でパソコンを使う
仕事をしておりまして。
デスクワークしながら
みそ汁も作れる動線
としたためです。
注文住宅ならではの、
ライフスタイルが先にありきのデザイン
と言えるでしょう。
パソコンひとつがあるだけのスペースですが、
仕事をするにはこれで十分。また、
レシピなんかもここに表示させながら
料理ができるので、なにかと便利です。
で、今回ご紹介したいのはこちらの商品。
ハーマンミラー社の
セイルチェアです。
クリックしてポチるようなアイテムではないので
アフィリエイトもリンクも一切、貼りません。
ただただ、どこがいいのかを自慢します。
実はこれ、脚部の色や素材、そしてシート、
背もたれ、アームなどをセミオーダーする
タイプの商品でして、
オーダー次第で値段やカラーはまちまち。
2019年6月現在、オフィシャルによると、
定価は8万2080円(税込)~11万2320円(税込) です。
20万円近い高級オフィスチェアもザラにある中で、
はっきり言って、これは安い!
実売価格はもう少し安く、
自分は10万程度のグレードのモノを
約3年前に8万4820円(税込)で購入しました。
で、どこが優れているかというと。
そもそもこのチェアは、
ハーマンミラー社のもっと高級な
アーロンチェア リマスタードという、
18万~28万もするチェアの、後発&廉価版モデル。
もともとセイルチェアは「手頃な価格帯のチェア」
という前提でデザインがされていることもあって、
シートの高さやリクライニングの範囲など、
基本的には上位機種と同等の機能を備えていながら、
価格はグッと抑えられているのです。
というわけで、前から見たところ。
後ろから。
横から。
この、横から見た時のシルエットや、
特にこんな角度から見た時に、
帆船の帆のように見えることからこの名が付いたそう。
またこの椅子に深く座り、背もたれに寄りかかると、
背骨が正しいS字カーブを描いた位置になるよう
デザインされています。
長時間座っても
腰が痛くならない
理由がここに。
見た目と機能性を両立させているわけですね。
で、機能の部分としては。
シートの右下にある、2つのレバー。
左の赤丸はオフィスチェアではおなじみ、
ガス圧式で高さを調節するレバーです。
右の赤丸は「リクライニングの硬さ調節」。
「あーあ」と背もたれによりかかった時に、
どの程度の硬さで後ろに倒れ込むのかを調節できます。
柔らかすぎてもダメ、硬すぎてもダメで、
その辺りは座る人の好みかつ、体重にもよります。
それを、このノブを回すことで調整できるというわけ。
適度な反発力で倒れ、そして起き上がってくれるため、
非常に心地よいです。
一方、シート左側には、2つのこんなレバーが。
上の赤丸は、座面奥行の調節。
これを調節することで、
背もたれに対して座面の位置が前後に動きます。
これにより、ひざの裏側が座面の前ふちに
圧迫されないよう調節できるということ。
座る人の体の大きさに合わせられるのです。
また、下の赤丸はチェアを横から見た状態を模していて、
下の部分は座面の前傾チルトレバー。右の部分は
背もたれがどの角度まで倒れるかのレバーです。
最大限に座面を前傾させて背もたれを奥に倒せば、
一時的に、フラットに近い形でくつろげるわけです。
このあたりの細かい調整を可能としたところが、
高級機をルーツに持つチェアたる所以。
そしてまた、アームパッドの高さも
お好みに調節できます。
これらの機能に加え、構造体・機構部・可動部、
そしてサスペンションは、
驚きの12年間保証。
ガス圧シリンダーは2年間保証ですが、
3年間毎日使用した現在、どこもへたりはありません。
その辺りが、
見た目だけそれっぽい
1~2万円のチェアとの違い。
あまりに安いチェアは
すぐにガス圧シリンダーが壊れ、修理もしてくれません。
粗大ゴミとなれば、処分するにもお金がかかります。
ちなみにセイルチェアの対荷重は158kg。
65kgの父ちゃんが仕事しているところに、
30kgの子どもが上から座ってきても大丈夫。
なんなら、その上からさらに嫁が乗ってきても
ギリギリいや余裕で踏ん張ってくれます。
いやほんと余裕です。余裕なんです。
で、我が家のリビングに合わせて、
自分はこんな色で仕上げました。
背もたれやアームのトップは、
ウォールナットで統一させた家具や、
造り付けのデスクと同じ系統の色に。
白&脚部のシルバーはキッチンの色と同じで、
座面のオレンジはこのリビングの
アクセントカラーとして、ソファや
ダイニングチェアの色に使われているものです。
かくして、リビングに溶け込みつつも
存在を主張する逸品として、
セイルチェアは今日もここに鎮座しております。
THE・買ってよかった。
誰が座っても、自分好みに細かい調整ができるので、
読書も仕事もはかどること間違いなし。ちなみに
組み立て式ではなく完成品が段ボールに入って
そのまま送られてきますので、
ちょっとした電話ボックスか、
もうひとつ冷蔵庫が届いたか
と思わされます。
本体重量は、約17㎏もあります。
ちなみに、セイルチェアの「セイル」=「帆」の
英語の綴りは「sail」ですが、
この商品の英名は「SAYL Chair」。
「sail」の「i」を「Y」に換えた理由は、
ここにあります。
Y!
チェアの背もたれを支える、この「Yタワー構造」の
形状にちなんでいるとのこと。
スイス生まれのデザイナー、イヴ・ベアールが、
新しいワーク環境の地平線を広げるべく
開発したのがこのデザイン。背もたれ全体が
脊柱のカーブに合わせてしなる構造なのです。
こんなうんちくを語る僕って、
なんか知的っぽくてかっこいいと思うんですけど。
「オッカクやないかお前!」
「オッカク?」
「おっさん確定やないかそれ!」
よしもとの若手コンビ、
“見取り図”の漫才、
好きです。
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