“比類なき壁”でおなじみの、
ヘーベルハウスで家を建てて、
丸3年以上が経ちました。
これと言った不具合もなく、
特に、家の中でカラオケができるほどの
防音性の高さには、大変満足しております。
…が、最近になって、
あることが気になり始めました。それは、
この外壁……“比類なき壁”についてです。
パッと見では分かりにくいと思うので、
解説します。
ご存知の方もいるかと思いますが、
ヘーベルハウスは、「ヘーベル版」という
外壁を使用していることから、
この名が付いています。
「ALCパネル」とも呼びます。
で、このヘーベル版を外壁として、
鉄骨の枠に取り付けるわけです。
「ヘーベル板」ではなく「ヘーベル版」が正しい表記。
板チョコのような形状をしているため、
この時点では当然、
板と板の間には若干の隙間があります。
この写真の方が分かりやすいかも。
矢印で示したこれです。
で、ここにコーキングを施します。
もう少し寄ってみましょう。
縦に4本見える白い線、これがコーキングですね。
指で押すとぷにぷにと凹みます。
すき間を埋めると同時に、この部分で、
地震の時の揺れも吸収するわけです。
そしてこの上から吹付塗装を施すため、
完成後は、どこがコーキング部分であるか、
見た目では分かりません。
そこで、冒頭の写真に戻るわけですが。
……おや。
うっすらと、縦に黒い線が
入っているのがお分かりでしょうか。
さらに寄ってみると、こんな感じ。
コーキングを施した部分の凹みに、
黒い汚れが付着しているのです。この部分は、
完成した今も、指で押せばぷにぷにします。
それが汚れを吸収しているからなのか、
なんなのか。ともあれ、明らかに、
この部分だけが黒い線になって見えます。
そういう目で見れば、
下の写真にも、縦の線が見えるはず。
ヘーベルハウスの外壁は、
旭化成ホームズオリジナルのカラー、
そしてオリジナルの塗料による塗装です。
様々な色がある中で、我が家は
「ダイナホワイト」という色を選びました。
これが、もっと濃い色であったなら、
この症状は目立たなかったのかも知れません。
実際、我が家の近所にある、もう少し
灰色がかったヘーベルハウスの外壁には、
この縦線は見られません。
明るい白系は、我が家がチョイスした色以外にも
いろいろなバージョンがありますが、
白に近ければ近いほど、
この症状は出るはず。
……ということも踏まえて、
これからヘーベルハウスを建てる方は、
ご自宅の外壁の色を決めるとよいでしょう。
特に賃貸を建てる方や、
自宅兼賃貸の併用を考えている方にとって、
見た目が古い感じになることは、
大きなマイナスになるはず。
外壁の色、大事です。
最近では、レンガのような色味の
ブリックバーミリオンとか、
はたまた、メテオブルーなんていう
かっこいい青もあります。
※ヘーベルハウスHPより。
これらのカラーであれば、
「黒い線問題」も起きないことでしょう。
※追記 この記事を上げた日、
こんな書き込みがありまして。
「最近のヘーベルハウスではピンク色の
オートンウェルシールという湿気硬化型の
1液の材料を使うのが主流と
なっておりますので黒くなりにくいはずです」
とのことです。
そうか…。「黒い線問題」は、
オフィシャルも気付いていたか…。
「ペンキ屋さん」、コメントありがとうございます。
それにしても。
恐らくは、耐震性などの強度の面に
問題はないのでしょうが、残念と言えば残念。
そしてまた、中年まっさかりの自分の顔にも
うっすらとシミができ始めていることは、
外壁以上に残念な出来事と言わざるを得ません。
ご自慢だった「比類なき顔」にも、
とうとう経年劣化の波が押し寄せて参りました。
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