家を建てる人、みーんなが悩んでいる、
“コンセントの位置をどうする問題”と並んで、
“照明スイッチの位置をどうする問題”と
いうものがあります。
…が、コンセントよりも照明スイッチのほうが、
設置場所についてそれほど困ることはないはず。
というのも、
基本的に、スイッチがあるべき場所というのは
だいたい決まっているからです。つまり、
個室であれば部屋に入ってすぐの壁ですし、
廊下や階段であれば、その両端。
ウォークインクローゼットやパントリーなどは
部屋の手前側に照明スイッチがつけられます。
家を建てるこっちは素人なのですから、そこは
担当の営業マンなり設計士なりのプロが、
「しかるべき場所」にちゃんとつけてくれますので、
一から十まで施主が考える必要はありません。
とはいえ。
先方が提示した場所がベストとは
限らないのが、注文住宅の怖いところ。
特に悩ましいのは、LDKです。
これのスイッチの位置については、
熟考する必要があります。
我が家の場合はこんな感じ。
「踊り場用」とか「台所用」とか、
細かいスイッチは他にもありますが、
LDK全体を明るくする照明に関しては、
赤い丸がスイッチの位置です。
で、青い線が、動線。
部屋に入ったところでつけて、
出る時(寝る時)に消せるように、
同じ照明のスイッチが2カ所に設置してあります。
基本的な考え方としては、
「動線の上にスイッチをつける」
ということ。逆に言えば、
「そのスイッチを入れるためだけに、
余計な動きをしなくちゃ
いけない場所にはつけちゃダメ」
ということになります。
特にリビングルームの場合は、その空間に
出入りする場所がいくつかあるはず。
どの出入り口にもスイッチがあることで、
「入る時」「出る時」そのいずれの場合も、
リビングの照明を点けたり消したりできる
ことができます。
まずはこれが、基本。
次に、
「ここにはつけてほしくない所」
を考えます。
ここから先が、施主のこだわりの見せどころ。
我が家の場合は、
リビングにあるテレビ裏の壁にタイルの
アクセントウォールを後付けする
と決めていたので、その壁には
スイッチをつけませんでした。
当初の設計図であれば「24時間換気」のスイッチが
こっちに来るはずだったのですが、
こっちにずらしたということです。
そしてまた、本来あるべき位置から
ずらしたスイッチが、我が家にはもう一つ。
こちら、自分(夫)の部屋は
シアタールームになっておりまして、
ソファに座った時に見える正面の
この壁は、スクリーン壁紙です。
よって、本来であればここに来るスイッチを、
こう動かして、
こっちにしました。
前述の通り、設計士などプロの皆様は本来あるべき
「しかるべき場所」にスイッチをつけてくれますが、
このように、何らかの理由があって動かしたい
場合には、施主側から指示する必要があります。
次に、これと合わせて、
「ここにつけてほしい所」
を考えます。
通常はその位置にはスイッチはないのだけれど、
理由があってつけたい。そんな時にも、
注文住宅なら指示した通りに設置できます。
比較的有名なのが、寝室のベッドサイドに
スイッチを設けるというもの。寝室と、そして
ベッドの位置までが決まっているのであれば、
枕元から手の届く場所に、
寝室のスイッチをつけることができます。
楽チン&便利であることは言うまでもありません。
最近では、シーリングライトそれ自体に
リモコンが付属している商品も多いので、
これによって寝たままスイッチオフすることは
可能ですが、ダウンライトにした場合は、
やはり、枕元にスイッチがあれば便利でしょう。
ちなみに我が家は「和室に布団」派なので、
寝る前のスイッチはリモコンで操作しております。
思い切って、枕元=足元の高さに
照明スイッチをつけても面白かったかな。
そしてもうひとつ、忘れてならないのが、
「人感センサーによる
照明をどうするか」
です。
つけるのかつけないのか、
つけるのならどこにつけるのか。
我が家の場合は二世帯住宅であるため、
親世帯のトイレのみ、このタイプとしました。
ただし人感センサーに関しては好みもあるので、
廊下や階段などに多用する方もいますし、
まったくつけない人もいます。
夜中のトイレのため、廊下にセンサー付きの
足元灯をつけるというやり方もあるでしょう。
一番大切なことは、
実際にそこに住んだ時のことを、設計図の段階で
どこまでリアルに想像できるかだと思います。
「ここからこう入って、かばんはここに置いて、
手をここで洗って、着替えはここでするから、
脱いだものはここに置いて」
「旦那は私と子どもが寝た後に帰ってくるから
その音や明かりが寝室に干渉しないように」
「自分はトイレが近いから、寝室から
行きやすい場所にしたとして、その場合の
スイッチはここにないと不便だな」
……など、そこで生活をしている
自分たち家族を、リアルに思い浮かべるのです。
そうすることで、照明スイッチだけでなく、
「もっとこうしたら」という、
いろいろなことが見えてくると思います。
言えばその通りになるし、
言わなければどうもならない、
それが注文住宅だと、私たち夫婦は
この家を建てるにあたって学びました。
眠れない夜を乗り越え、そして、
家が出来上がった時に、なるべく、
後悔ポイントの少ない家が
仕上がることを願ってやみません。
ちなみに、間取り全体に関しての
考え方、進め方の記事はこちら。
と、いうわけで、我が家の場合。
コンセント位置に関しては、いくつかの
「こうしておけば」がありますが、
照明スイッチは、これといった不便もなく、
おおむね納得の仕上がりとなりました。
あとは、自分が大好きな
アイアンマンのフィギアと
ガンタンクとダンボーを、どこに置くのか。
流木とか、観葉植物とか、
そんなナチュラル系おしゃれ雑貨が好きな嫁が、
リビングルームに飾らせてくれないため、
彼らの位置だけが未だに定まっておりません。
テレビの横に、せめて
アイアンマンだけでも
置かせてほしい!
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