先日、こんな記事を書きました。
要は「お宅の吊戸棚、タダで補強します」
という、ヘーベルハウスからの
お知らせが来たという話です。
電話をするか、QRコードを読み取るか
いずれかの方法で、日時を予約するようにと
書かれていたのですが、
忙しさにかまけて忘れておりました。
そしたら、ヘーベルの方から電話が来まして。
「いつ行ったらええねん!」
って言われたものですから、
ある日時を指定して、来ていただくこととなりました。
※実際の台詞とは異なります。
そして当日、脚立を背負った
お兄さんがやってきまして、
こんな感じで、我が家にある7つの吊戸棚、
全てを補強してくれたのでした。
以下は、そのお兄さんから聞いた話です。
大きな地震があると、
慣性の法則によって、
吊戸棚は家とは
少しずれて揺れる。
そのせいで、
吊戸棚が壁から外れて落下する危険があると。
そもそも吊戸棚は、
4つのビスによって壁に固定されています。
今の時点で、吊戸棚メーカー推奨の
設置の仕方となっているのですが、
ヘーベルハウスが、これまで設置してきたあらゆる
メーカーの吊戸棚を集めて実験を行った結果、
「補強した方がいい」という結論に達したと。
それで、今回の無料サービスとなったということなのです。
もちろん施工する方は下請け業者であり、
その下請けに対してヘーベルからのお金は
支払われているわけですが、
ともあれそういう経緯があったという話でした。
お兄さんが取り出したのはこんなネジ。
通常、吊戸棚は30㎜~40㎜の長さのネジ4本で
固定されており、これがメーカー推奨なのですが、
今回は独自に、58㎜のネジを打ち込むとのこと。
ヘーベルに限らず、壁の裏は補強が必ずしてあるのですが、
ヘーベルの場合はその壁の厚みが122㎜あり、
58㎜のネジを挿し込むことで、
その壁の半分くらいまで刺さるイメージ。
で、実際に補強した様子がこちらです。
こんな感じで、洗面所の吊戸棚も、
トイレの吊戸棚も、バッチリ。
ちなみに、そのお兄さんによれば、
吊戸棚の各メーカーは
「ウチの商品が落ちるってのか!」と、
あまり面白くはないらしい……そうです。
ま、そうでしょうね。
それでも、ヘーベルは築年数に限らず、
この処理を現在進めているそう。実験の結果、
それが必要だという結論に至ったということです。
「がっちり壁にくっついて
家と一緒に揺れる分には大丈夫」という、
男前な結論でもありますな。
これまた、施工してくれたお兄さんのお話ですが、
「大阪の直下地震の時には、落下はしないまでも、
吊戸棚が壁から浮くという事例はあった」そうで、
実際に、それは起こりうる話なのです。
2016年の熊本大地震のように震度7の揺れがあり、
2日後にまた震度7ということがあったなら。
あの時は、1度目の地震には耐えた家も、
2度目の揺れで倒壊した例がたくさんありました。
1度目の揺れで外れかけた吊戸棚が、
2度目の揺れで落下するという可能性を、
ヘーベルハウスは考えたのかもしれません。
(注:今回の作業は、
全国一斉というわけではないようです。)
というわけで、
吊戸棚の補強は、
意外に誰にでもできます。
専門家が来たので全てやってもらいましたが、
同じことは自分にもできます。
今あるネジから数センチ離れた内側に、
ネジを挿し込むだけ。
インパクトドライバーをお持ちの方はそれでも良いのですが、
お持ちでない方の場合は、
キリで2㎝程度の深さまで穴を開けてから、
そこにドライバーでねじ込むとよいでしょう。
ちなみに、メーカーのネジがもともと30㎜~40㎜の長さで
刺さっているわけですから、それと同じ長さであれば、
壁を突き抜けてしまう危険性もありません。
ただし、実際に行う場合はあくまで自己責任で願います。
吊戸棚というのは容量が大きく、
特にキッチンの場合は酒瓶やらなんやらの液体で、
重いモノが詰まっている場合もあります。
心配な方は、今のうちに補強をするというのも
よろしいのでは。見ていただいた通り、
扉の内側の話なので、目立つこともありません。
大地震など来ないことを願いつつ、
今回の記事はこれにて。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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