ペニンシュラ型キッチンの
「ペニンシュラ」とは、
英語で「半島」の意味。
つまり「半島」のように
アイランドキッチンの片側が、
壁に接している形になります。
分譲マンションでも建売戸建てでも、
このスタイルを取り入れている物件は多く、
今の主流と言っていいでしょう。
その場合、キッチンの背面には、
収納が設けられます。
ヘーベルオリジナルキッチンを
取り入れた我が家のキッチンもこんな感じ。
LDKにあるキッチンのレイアウトとしては、
ごく一般的なスタイルです。
そして、この背面の収納と同じ面に冷蔵庫を
置いた場合、収納の奥行よりも、
冷蔵庫の奥行きの方が長いというのは、
よくあるケース。
こういうことです。
ご多分に漏れず、我が家の冷蔵庫も、
収納よりはみ出しています。
冷蔵庫が突き当りの側にあるので、
これでもよいのですが、
キッチンの入り口側に冷蔵庫があると、
このでっぱりは、やや邪魔になります。
そこで、手前に冷蔵庫を置く場合は、
その分、壁を奥に凹ませるというやり方があります。
その実例を、以前住んでいた
マンションの間取り図で説明します。
冷蔵庫を置くスペース、奥側の壁が凹んでいます。
実際に置いてみるとこんな感じとなり、
写真で見ると、こう。
壁の凹みの方が大きいので、
かえって収納の方が
飛び出ているわけですが、キッチン入り口で
冷蔵庫が張り出しているよりも、
こちらのほうが使い勝手は良いわけです。
分譲マンションに住んでいた頃に購入した、
このキッチン背面の収納家具は、
OKAY(オーケイ)という家具メーカーで
オーダーメイドしたもの。
新居に移るにあたり、
基本的に家具は一新したのですが、
この収納家具は20万円ほどした高級品なので、
1階親世帯のキッチンで、
流用することにしました。
そして流用にあたっては、
マンションの時と同じように
冷蔵庫スペースを凹ませたのですが、
今回は冷蔵庫と収納の前面が
きっちり並ぶようオーダー。
今ある家具に
合わせて家を作る
という、注文住宅ならではの贅沢です。
1階の図面がこうなっており、
キッチン部分をアップにして、
分かりやすくするためにキッチン背面の壁に
色を付けてみるとこうなります。
冷蔵庫のサイズと収納のサイズが、
図面の中に書き込まれていることも分かります。
かくして、出来上がりはこんな感じ。
見事に面がそろいました。
前述の通り、下に置いてあるのは流用家具で、
上部の収納はパナソニックのキッチンのもの。
白+アルミという色もそろって、
ちぐはぐな感じにならずに済みました。
冷蔵庫の上部から見ると、
壁が凹んでいるのが分かると思います。
10年後、冷蔵庫を買い替えるにしても
そのサイズ感は大体同じようなもの。
面は、合わせ続けられることでしょう。
というわけで、お気に入りの家具を
流用するのなら、それに合わせて家の側を
レイアウトすることもできるよ、
という話でした。
これはもちろん、キッチン背面の収納に
限った話ではありません。
「この家具はずっと使う」と決めたものなら、
それに合わせて
ドアや窓の位置を決めていくことも、
注文住宅ならば、もちろんできるわけです。
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