私たち夫婦は分譲マンションに約9年住んだのち、
その家を売り、現在の家=二世帯住宅を
建てました。
新築の分譲マンションの場合、
築10年を前に売りに出すというのは、
ひとつの大きなタイミングです。
1.住宅ローン控除期間が10年で切れることや、
2.大規模修繕を回避できることや、
3.長期固定よりも安い10年固定金利の期限となる
などの他にも、子どもができた、
2人目ができたなどの理由もあるでしょう。
ともあれ、新築の物件を売る場合、
「築10年以内」というのは、大きなキーワード。
中古マンションを検索するにあたって、人は
「駅**分以内」「**沿線」などの言葉で
検索するわけですが、この検索に引っかかるため、
「築10年以内」であることが、
とても重要だからです。
…と、ここまでは、常識。
ここから先が、私たちの体験談となります。
私たちが住んでいたマンションは
駅徒歩12分程度、都心まで特急で20分弱で、
約90戸が入っていました。
そして、築10年を前に家を出ようとしていた
私たち同様に、まったく同じタイミングで
引っ越しを考えている方が、
私たちのほかに
あと2家族いたのです。
どちらもママ友だったため、
その情報は事前に知っていました。
そして、ひとつの家族は、
部屋を売るのではなく、賃貸を選択。
もうひとつの家族は、
私たち同様に、売却を選択しました。
ここでひとつ、困ったことが起こるわけです。
同じマンションで、
同じような部屋が
同時に2部屋
売りに出されている
という状況が生まれるわけです。
そうなれば、あとは価格競争になりかねません。
期せずして、仲良しだったママ友が
ライバルとなってしまうわけです。
売却物件が、1部屋でまだよかったよ…。
フロアの違いや、微妙な間取りの違いはあれど、
駅からの距離や築年数は当然同じ。
売りに出している我が家を検討している方は、
間違いなく、同じマンションのもう一つの部屋も
検討することでしょう。
会社までの距離や価格帯など、ある程度条件が
合致しているからこそ、
我が家を候補に入れてくれている方です。
そうそう何人も、
そんな方がいるわけではありません。
同じ物件の中で、
同時に売り出されている物件があるというのは、
売り手にとって非常にマイナスとなることは
言うまでもありません。
その結果、私たちの物件の方が
先に売りに出されていたにもかかわらず、
すぐ後に売りに出された、
もう一軒の家の方が先に売れました。
価格はほぼ同じでしたが、
フロア数は、向こうの方が上。
「もしも、互いが家を売るタイミングが
もう少しずれていてくれたら」と、
涙で枕を濡らしましたよ。
結果的に、値下げに値下げを重ねた結果、
我が家はどうにか売却できたわけですが、
今考えてみると、あと半年早く、
売りに出していれば
もう少し高く売れたのではないかと思います。
築10年よりももっと前に
売りに出される方も多いですし、
実際、私たちが住んでいた
90戸のマンションも、
9年目までに、5~6戸の家が入れ代わりました。
ただし、同時に3家族が引っ越すとなったのは、
折しも私たちが家を出ることにした、
その時期だけです。
築10年を目前にした、
この年ならではの現象といえるでしょう。
築10年目は、
誰もが売りたいお年頃なのです。
10年目を目前に引っ越す家が
90戸分の3戸=30戸分の1戸であった
と考えれば、先ほどの条件
・駅徒歩12分程度
・都心まで特急で20分弱
くらいの物件を、10年目直前に売り出すと、
30分の1の確率でかぶる
ということになります。
今住んでいるマンションを
売りに出そうと考えている方、
なんとなく「10年目より前に」などと
予定している方は、
このことを覚えておいてください。
10年目の直前に売るよりも、
数年前倒しするだけで、この、
売り物件丸被りの悲劇
は防げる可能性が高まるということです。
家族ごとに、引っ越しのタイミングはありますが、
新築の分譲マンションの場合、できれば、
「10年目の直前」は
避けた方がいいですよ、というお話でした。
ちなみに、かつて住んでいたマンションの方々とは
今も親交があり、同時に引っ越しをした件の
ご家族とも、連絡を取り合っています。
そこで分かったことは、こちら。
マンションから木造の家に引っ越した人は、
がびーんってなるよって話です。
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