賃貸であれ、分譲であれ、
マンションに住んでいた人が一戸建てに移る場合、
気を付けなくてはいけないことがあるという話です。
私たち夫婦は新築の分譲マンションに
約9年住んだ後、現在の家に引っ越しをしました。
マンション時代のママ友とは今でも親交があり、
また、私たちと同じようにマンションを出て
戸建てに引っ越したママ友とも、
お付き合いがあります。そして、
戸建てに引っ越したママたちが
口を揃えて言うのは、
「子どもが暴れても
怒らないで済むようになった」
ということ。
いくらマンションの防音性が高いといっても、
子どもがドタバタする音は階下に響き、
トラブルの元となります。
かつてマンション住まいだったママたちはみな、
防音のためのクッション材を敷いたり、
子どもが走り回ると怒らざるを得なかったり
していたのですが、一戸建てに引っ越したことで、
そうした心配事からは解放されます。
そりゃ子どもだもん。
走り回るし、転んで音を立てたりするもん。
悪いことをしたわけではないのに、
それに対して怒りたくはないのが、ママの本心。
戸建てでのびのびと子育てができるというのは、
親にとっても子にとってもよいことでしょう。
しかしその一方で、引っ越し組の
ママたちはこうも言います。
「戸建ては防音性が低い!」
もともとが、静かなマンション住まいだっただけに、
戸建ての家に移り住んだとき、
その防音性の低さにショックを受けるのです。
子どものドタバタ音が外に迷惑をかけることは
ありませんが、外の音も家の中の声も、
すべてが丸聞こえのような感覚に陥ります。
これは、私たち夫婦の友人が
たまたまそうだったということではなく、
「マンション→一戸建てに引っ越した人あるある」
と呼んでいい現象。
しばらくすれば慣れるものでもあるようですが、
やはり、マンションの静けさを一度知ってしまうと、
戸建ては壁の薄さが気になるようです。
そこで、重量鉄骨造です。
重量鉄骨と、ALC板で囲まれた、
我が家の建築途中の写真は、まるでビルです。
天井や壁、床に敷き詰められている白い板がALC板。
「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略だそうです。
その特徴は、 軽量、断熱性・耐火性、
そして遮音性の高さにあります。
私たちがヘーベルハウスに決めたのも、
家探しの条件の第一歩目が、
「防音性の高いハウスメーカー」であったから。
そして、実際に住んでみてどれほど静かかというと、
夕立が降ってきても気付かないレベルです。
向かいの家のパパがピンポンを押してくれて
「雨降ってますよー。洗濯物出っぱなしですよー」
と教えに来てくれたこともあるくらい。
ALCとは(以下、茶色の文字は飛ばしても可~)、
高温高圧で蒸気養生された
軽量気泡コンクリートの事。そもそもの
始まりは1920年代中頃にまでさかのぼる工業製品で、
1930年頃には、これを開発したスウェーデンで
生産が始まり、その後、ヨーロッパを中心に普及したそう。
その製造技術が日本に導入されたのは1962年。
日本国内では旭化成建材株式会社の「へーベル」、
クリオン株式会社の「クリオン」、
住友金属鉱山シポレックスの「シポレックス」など
各社が独自の呼び方をしておりますが、
もとは同じものです。ALC協会の記事によれば、
「珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末を
主原料とし、高温高圧蒸気養生という
独自の製法による軽量気泡コンクリート建材。
軽さと強度、断熱性をあわせ持ち、
現代建築に欠かせない建材として位置づけられて」
いるそうです。
ヘーベルハウスの外壁はもちろん、
ホテルやショッピングモール、病院、
新幹線のホームなどでも使われているそうで、
ビル感が出るのも当然と言えるわけです。
防音性の高さは、マンションのそれと変わりません。
マンションの静けさが基準となってしまった
私たち夫婦ですが、戸建てに引っ越しても、
「木造ショック」を受けることは
全くありませんでした。木造じゃないしね。
というわけで、ヘーベル推しの我が家でありますが、
マンションから戸建てに引っ越しをされる方には、
特に推したいわけです。
その理由は、これまで述べてきた通り。
マンションの快適さと
戸建ての良さとが
合わさっていると、
いつも感じています。
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【我が家が比較検討したハウスメーカー】