1階は親世帯、2~3階は私たち夫婦と
小学生の息子が住む、二世帯住宅の我が家。
こんな造りの家のように、
縦方向で二世帯住宅を建てる場合、
「縦の間取り」にも気をつけると、より、
お互いが住みやすくなるよ、という話です。
まず、ヘーベルハウスだからと言って、
上の階で子どもが走り回るドタバタ音が、
まったく階下に聞こえないわけではありません。
鉄筋コンクリート造のマンションでさえ、
上階の足音は聞こえるくらいですから、
それはもう、仕方のないことです。
要は、親世帯が寝ている時間帯に、そうした
「上階の生活音」が聞こえなければよいのです。
その親世帯が住む1階の間取りはこんな感じで、
赤い四角は、それぞれじいちゃん、
ばあちゃんが布団を敷いている場所です。
「わしら別々の部屋で寝たい」という
老夫婦の要望で、このようなことになっています。
この件について詳しくはこちらから。
で、2階の間取り図から見た、
親世帯の布団の位置がここ。
じいちゃんは、リビングの真下、
ばあちゃんは、ベランダの真下です。
そもそも、親世帯が寝る10時半頃には、
子どもも3階の寝室で寝ているので、足音が
バタバタして迷惑ということはないのですが、
問題は、夜遅くまで仕事をして帰ってくる嫁。
足音ではなく、お風呂の音です。
シャワーのバシャバシャする音は、
意外に階下に響きます。
マンションなどの集合住宅が、
同じ位置にお風呂があるのは、
パイプスペースの都合からでしょうが、
音の響きにも考慮しているからでしょう。
この点は、単世帯の方も考慮に入れる
要素ではないかと思われます。
そしてまた、我が家は「洗濯は朝する派」。
おふろの残り湯を使って、
朝の6時半くらいに洗濯が終わるよう、
タイマーをセットしておくわけです。
すると、洗濯機はその、約1時間くらい前…
5時半から動き出します。
さすがに、その時間から洗濯機が動き出せば、
下の階にだって、振動やら何やらは漏れます。
そこで、2階のお風呂&洗面所はこの位置。
赤い四角は洗濯機です。
1階の間取り図でいうと、ここにあたります。
2階の風呂まわりは、
玄関&トイレの真上。
こうすることで、親世帯が寝ている時間に
お風呂にも入れるし、洗濯機も回せるわけです。
実際、どの時間にお風呂に入っても
洗濯をしても、
階下からクレームが来たことはありません。
「全然気にならない」と言います。
これが、「縦の間取り」です。
二世帯住宅ならではの、
気にしなくてはいけないポイントだと思います。
トイレの位置なんかも、要注意。
注文住宅の場合は、とにかく
ゼロベースから組み立てていくので、
こうした点も意識する必要があります。
そうして建てた我が家ですが、唯一、
「この音は響くから気をつけてほしい」
と言われたのが、扉を閉める音でした。
これです。
夜中、トイレに行く際には、
この扉を通る必要があります。
そしてこの扉は見ての通り、天井までの高さ。
ガラスも入っていることで通常の扉よりも重く、
バタン!
…と閉める音は、階下に響くとのことでした。
今では子どもにもそのことを言い聞かせ、
特に夜10時以降は、
そっと閉めるようにしています。
団塊の世代も70代となり、
ますます高齢化が進む社会。
かつてのように「どっぷりひとつ屋根の下」
ではない、新たなスタイルの二世帯住宅が
認知されてきたことで、
二世帯住宅を考える人は、
今後増えていくことでしょう。
そんな時に、間取り図を考える中で
「縦の間取り」という
視点もあるといいかも知れません。
また当ブログの記事が
広島住宅総合館で紹介されました。
こちら→『広島住宅総合館』
ちなみに、階段をドタバタ降りる音は、
家じゅうにかなり響きます。いつも、
10歳の息子は盛大に音を立てて降りるのですが、
その度に1階のばあちゃんは
「今度こそ、ころげ落ちた」
と思うそうです。参考までに。
……なんのだ。
↑家ブログのランキングに参加しています。
「読んだ!」のしるしに、
上の写真をクリックしていただけると、
新たな原稿のネタが湧き出てきます。
【我が家が比較検討したハウスメーカー】