2015年の夏、
私たち夫婦は二世帯住宅を建てることを決め、
ハウスメーカー探しに奔走していました。
安く上げるならやはり地元工務店の方がいいか、
いや、大手の安心感もやはり捨てがたい……。
そんな中、ヘーベルハウスのバス見学会にも
参加をしたのです。
10名~30名ほどを乗せた大型バスが回るのは、
①建築中の工事現場
②最近家を建てた人の家
③築20年以上が経った家
…の三か所。
※順番はその時によって異なります。
ちなみに、各社が開催しているバス見学会ですが、
築20年以上の家を見せているのは、
ヘーベルハウスだけだそうです。
テレビCMなどでは「30年以上」と謳っていますが、
実際には、そこまでの築年数が経ったうえで、
見学会受け入れをしている家が見つからない場合は
20年以上のお宅を訪問先としています。
建設現場では鉄骨造がいかに優れているか、
断熱材が、外壁が、いかに高性能であるか、
ぐいぐい説明されます。
ヘーベルハウスの営業マンは
基本的に自社製品が大好きなので、
このあたりは、人によってはちょっと
押しつけがましい印象も受けたりします。
自分もまた
「ああ、今、俺は洗脳されようとしているのか?」
などと思ったりしました。
続いて、新入居宅へ。家の内装については
どのハウスメーカーも大差はなく、
結局はそこに
住んでいる人のセンス次第
ということは知っていたので、ここでも
特に心動かされるようなことはありませんでした。
ただ「きれいな家だな」と思った程度。
そして最終的に、私たち夫婦がヘーベルハウスに
決めたのは、築20年以上のお宅を見たことでした。
私たちが訪れたのは築24年目の家でしたが、
とてもそうとは思えないほど建物が頑丈で、
床のきしみなども全くありません。
そこに住んでいる方は、70代と思しきお婆さまと、
40代くらいの娘さんでしたが、2人とも
とても満足して住んでいる様子でした。
品の良い感じのお婆さまは、
「壁紙もはがれたことがないんですよ」
なんて、にこやかに言っていました。
またこの家の娘さんは、こんなことも。
「この家を建てようとしている時に、
基礎の段階で、隣の家の方が怒ってきたんです。
“俺は建築業界の人間だからわかるが、
これは3階建ての基礎じゃないか。
ウチの隣に3階を建てられたら
日当たりが悪くなって困るんだ”
ってその方は言っていましたが、実際は2階建て。
つまりそれだけ、基礎部分が重厚でしっかり
しているっていうことなんだと思います」
そんなエピソードを聞きつつ、
24年が経っても、こんなにしっかりした
家なんだと感じ、また、そこに住んでいる人が
本当に幸せそうだったことが、
ヘーベルハウスに決めた最大の理由です。
契約を終え間取りの打ち合わせに入ったころ、
私たち夫婦は再びバス見学会に参加しました。
先の、築24年目のお宅に再び行くためです。
そしてお2人に、言いました。
「この家を見せていただいたことで、
私たちはヘーベルハウスに決めました。
ありがとうございました」
「ああ、それはよかったですね。
お見せした甲斐がありました」
2人はにこやかに応えてくれました。
あれから4年。
今、我が家には、週末になると、
ほぼ月イチのペースで
バス見学会の方々がやってきます。
今度は自分たちが受け入れる側に
なったのかと思うと、
非常に感慨深いものがあるわけです。
とはいえ、そろそろ「新入居」でもない
築年数が経ってきたので、次は、
「築20年以上の家」として、きっと
見学会のコースとなることでしょう。
それはつまり、今から16年後の話。
自分はもうすっかりじじいなので、
26歳になっている息子に、全てを託します。
その時はぜひ君の隣に、
きれいな奥さんがいてくれたらうれしい。
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