結婚をしたことや、子どもが産まれたことで
失ったものなど何もないと、
本心から思っているけれど。
今でも時々思い出すのは、
昔よく行っていた酒場の喧騒と、
そこに流れていた音楽だ。
20代の頃の自分は、
ライブハウスが大好きでよく行っていたし、
小さなステージが設けられたバーなどにも
曜日を問わず、通っていたっけ。
尾崎の歌ではないけれど、
陽気な色と音楽と、タバコの煙に巻かれてた
あの空間は、今でも懐かしく思う瞬間がある。
ポエムちっくな書き出しになりましたが、
そんな時、しみじみと音楽に浸れる空間が
我が家にはあるのです。
「この部屋だけ作らせてくれたら、
あとは奥様の好きなようにして下さい」
とおねだりして設けた、
父ちゃんご自慢のシアタールーム!
最大の目的はもちろん映画やスポーツ中継を
大画面で観ることなのですが、この部屋は
がっつり5.1ch+2仕様に仕上げてありまして。
360度、音に包まれる空間となっており、
画面はナシで、音楽だけを
純粋に楽しむこともできるのです。音源は
スマホの中に入っている音楽でもいいし、
YouTubeでも、Amazon musicでもよし。
防音性抜群のヘーベルハウスなので、
夜中だろうが結構なボリュームでいけることは
実証実験済みなのであります。
防音性についての記事はこちらから。
週末の夜、ソファに座って、そして傍らには、
昔通っていたバーでよく頼んでいた、
ブラントンのロック。
目を閉じて音楽に耳を傾けると、
右奥にドラムがいるのが分かる。
左手にはピアノ。
サックス奏者がその横、ちょうどドアの前にいる。
小さなステージがそのまま、
目の前に浮かんでくる。
--これが、5.1ch音声の醍醐味です。
少しきしむくたびれた板の舞台と、狭いお店。
隣の客の会話までが聞こえてきそうな空気間。
タバコと酒さえあれば、何もいらない時間。
ざわざわとした喧噪と、何かが起こりそうな
予感めいたわくわくした気持ち。
そんな気分まで再現してくれる部屋なのです。
とっくにタバコはやめましたが。
この部屋でライブ音源の曲なんかを聞くと、
お客さんの拍手が後ろから聞こえてきます。
こんな場面で、幅広く色んな音楽を網羅している
Amazon musicは、ホントに便利。
スマホから、Bluetoothで音を飛ばせます。
静かな洋楽のメロディに耳を傾けているうちに、
今度は一緒に唄える歌も聞きたくなったりして、
そんな時にもAmazon musicは歌詞まで
表示してくれて、もう、至れり尽くせり。
スマホ片手に熱唱している姿は、
誰がどう見てもマヌケだけれど、いいのです。
ここは、自分一人だけの空間だから。
…なんて思っていると、
お風呂から出てきたホカホカの息子(小4)が
ガチャっと扉を開けて部屋の中にやってきて。
父ちゃんの隣に座って、
ニンテンドースイッチなんかで遊び始めます。
酔っぱらった父ちゃんが熱唱しているのは
割といつものことなので、全然気にしない彼。
こっちも気にせずひとしきり歌って疲れてきたら、
今度はジャズなんか聞いて、
週末の夜を締めくくったりするわけです。
グラスの中で
氷がカランと音を立てるこんな夜を、
まさか息子と過ごすことになろうとは。
父にもたれかかってゲームに興じる彼と、
そして心地よく流れるジャズの調べ。
「ああ、この歌いいよね」
…って、ぽつりとつぶやく息子。
聞けば、絵画教室でよく流れているBGMと
同じ曲なのだそう。君は、
絵画教室でこんなことまで吸収しているのか。
そういうの、いいね。
さて。今日はもう遅いから、
そろそろ一緒に寝ようか。
…と、週末の夜は、だいたいこんな感じ。
独身時代の自分が懐かしくもあるけれど、
やっぱり、失ったものは何もないと感じます。
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