注文住宅の間取り図は、
ハウスメーカー・工務店に限らず、
書き換えに書き換えを重ねて、
ようやく完成に至ります。その期間や
書き換えの回数はメーカーによって異なりますが、
我が家の場合は約3ヵ月間、17回に及びました。
設計図の下段にあるこの数字が、書き換えた回数になります。
「そんなに!」とお思いの方もいるかもしれませんが、
ヘーベルハウスでは平均よりも少ない数字です。
営業マンによれば「大体20回くらい」が平均値だそう。
1階は親世帯、2~3階は子世帯という造りの
二世帯住宅であるため、当初は玄関を2つ設けた
間取り図から始まりました。
そして、あーでもないこーでもないと
打ち合わせを重ねていくうち、
やがて玄関は1つになり、
1階は2LDKから1LDKになるなど、
大小さまざまな変更を重ねた結果できあがったのが、
現在の我が家であります。
当ブログではこれまでにも、略図のような間取り図は
ちょいちょい掲載してきました。
その方が、間取り自体は見やすいので、
その略図と、実際の間取り図とを並べながら
「なぜそうしたのか」を解説していきたいと思います。
まずは1階。57.61㎡です。
老夫婦の2人暮らしですから、広さ的にはこれで充分。
「和室も欲しい」「別々の部屋で寝たい」といった
親からの要望も叶えました。
またヒートショック防止の意味で、脱衣所+浴室は
LDKに隣接。入浴前に脱衣所の扉を開けておけば、
温度差なくお風呂まで行ける動線です。
続いて2階。49.24㎡です。
分譲マンションに住んでいた頃は、
ママ友の部屋に遊びに行く機会が多く、
いろいろな形状のLDKを見させてもらいました。
その結果、我が家は「長方形が一番使いやすい」との
結論になったため、このように。
ほとんどのモデルハウスは、
変形したおしゃれLDKであることが多いのですが、
それは敷地や、床面積の全体が広いからこそできる業。
狭い中でも広く見せるのなら、このように
至ってシンプルな形にする必要性があった、
ということもあります。
18.5帖のLDKに、息子のリビング学習スペースや
夫のワークスペースなどを設け、
家族3人それぞれに居場所があることで、
各自がこのひとつの空間で過ごせるようにしました。
続いて3階。42.54㎡です。
布団を敷いて家族3人が川の字で寝るための和室、
子ども部屋、奥様のウォークインクローゼット、
そして自分(夫)の趣味の部屋。
どれもこれも狭いのですが、
望んだ通りの機能性を持ったフロアとなりました。
欲を言えばトイレも設けたかったのですが、
スペースと予算の都合で断念。ついでに言えば、
子世帯が住む2~3階の床面積の合計は91.78㎡と、
一般的な戸建てよりも狭いのです。それでも、
家全体の出来としては非常に満足しています。
※それぞれの部屋の写真は
「カテゴリー」の中の「web内覧」で、
全室公開しております。
「家」が先にあるのではなく、
「家族」や「ライフスタイル」が先にあり、
それに合わせて間取りを組み立てていけるところが、
注文住宅の醍醐味。自分たちが間取りを考える必要はないので、
まずはざっくりした希望…例えば、
「家族全員が過ごせるリビングがいい」
「子どもを遊ばせるための屋上が欲しい」
「洗濯を干すためのサンルームが欲しい」
などを書き出して、それを担当者に伝えることから
始まります。
その要望に沿った形で、たたき台となる1枚目の
間取り図が出来上がってからがスタート。
「自分たち家族のためだけの家」という
ゴールを目指すこととなるのです。
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